源義経(源平)メインの作品ではないけれど、
サブキャラ・ゲストキャラとして義経または義経っぽいキャラ(笑)が顔を出しているコミックを集めてみました。
まだまだほかにもあると思いますので情報を寄せていただけるとうれしいです!

タイトル
著者
ジャンル 出版社 発表年
ドカベン

弁慶高校
武蔵坊・義経(キャラクター)
(24巻から登場)

秋田文庫全31巻

水島新司
週刊少年チャンピオン 秋田書店 1972〜81
  誰もが知ってる野球マンガの名作に義経&弁慶登場!?主人公ドカベンこと山田太郎の所属する明訓高校ナインの前に立ちふさがった最強の壁、それが岩手県代表「弁慶高校」。岩手から甲子園まで徒歩でやってきた山伏姿のツワモノたちです。チームの要は四番打者の武蔵坊数馬、鋭い洞察力と常人離れした豪腕、そして謎のハンドパワー(!)でボールを操る無敵キャラ。チームのエース・義経光もクールな美形。立往生や八艘飛びといったお約束エピソードも見せ場としてきっちり盛り込まれ、後日談では武蔵坊と義経の強い絆が垣間見えます。敵キャラとはいえ、ふたりとも結構いい役どころ(とくに武蔵坊)。この作品、大まかなあらすじは知っていたけどきちんと読んだことはなかったので、これを機に読破したいと思ってます。
★★★
  
うる星やつら

「父よあなたは強かった」
(小学館文庫第2巻収録)

小学館文庫全18巻

高橋留美子
少年サンデー 小学館 1978〜87
  宇宙一の煩悩男・諸星あたるとその押しかけ女房・ラムちゃんが巻き起こす奇想天外ギャグワールド。言わずと知れたこの超有名マンガに、準レギュラーキャラ・クラマ姫(カラス天狗の姫)の父親という設定で牛若丸が一度だけ登場します。クラマ姫の差し金で平安時代にやってきたあたるは、平家打倒を心に誓うストイックな美少年・牛若に女を教えてやろうといらぬ世話をやき、かわいいねーちゃんをひっかけるべく京の都に繰り出すも…。ヘンテコな連中が続々登場する中で牛若はあくまでも凛々しくかっこいい。たまに崩れるけどそれもまたよし。そりゃクラマ姫もファザコンになろうというもの。まわりでガチャガチャ言ってるカラス天狗たちもかわいいです。高橋先生、義経マンガ描いてくれないかな〜…。
★★★★
  
幽遊白書

死々若丸(キャラクター)
(第9〜10巻に登場)

ジャンプコミックス全19巻

富樫義博
少年ジャンプ 集英社 1990〜94
  不慮の事故で命を落とした不良少年・浦飯幽助が霊界探偵になって活躍する、これまた超有名な人気少年マンガ。中盤の「暗黒武闘会」編にて“御伽草子チーム”のリーダー・死々若丸(=牛若丸)が登場します。ちょっぴりキザで生意気な美少年(でも怒るとツノが生えてきちゃう)で、「きゃあ〜若さま〜」と黄色い声を放つギャル応援団なんかもいて、敵キャラとはいえそれなりに読者人気もあったようで、義経ファンとしてはこの扱いはまあまあ満足。ところでこの作品、「蔵馬(クラマ)」とか「飛影(ヒエイ)」とか「左京」とか、キャラ名に京都付近を連想させるものが多いのはなぜ?蔵馬にからんでくる「鴉(からす)」(カラス天狗?)なんてのもいて、なおさら気になる。
★★★
  
ギャグマンガ日和

第5幕「呪いの刀」
(第1巻収録)

ジャンプコミックス1〜巻

増田こうすけ
少年ジャンプ 集英社 2000〜
  歴史上の出来事から日常の何気ない小ネタまで片っ端から脱力ナンセンスギャグにしてしまう「ギャグマンガ日和」。第一巻に五条大橋ネタが載ってます。刀をめぐって争う義経と弁慶、その刀からなぜかキモイ毛がわさわさ生えてきて「あげる」「いらん」と押し付けあう、…ああ〜説明しても意味がない、読んでもらわねばあのおかしさは伝わらない。源平ネタは目下この話のみですが、ほかにも歴史ネタがいっぱいあるので要チェック。でも冗談の通じないor耽美好きな歴史ファン(聖徳太子を『日出処の天子』イメージで思い描いている人等)にはおすすめできません。ジャージ着た聖徳太子が「えびぞり摂政ジャンプ!」って叫んでる。松尾芭蕉はつねにスランプに陥って弟子の曽良くんに殴られてるし、大石内蔵助はアニメソング歌いながらお風呂に入ってて討ち入り遅刻するし、あまりにもバカバカしいそんな奴等が私ははっきりいって大好きです。ここでは★4つですがマンガ自体は★5つ満点。
★★★★
  
たまゆら童子

「寒雀」「閑日」
(第1巻収録)

SPコミックス1〜3巻

佐野絵里子
コミック乱TWINS リイド社 2004
  時は平安〜鎌倉、京の都の小さなお堂・如意輪堂に現れる不思議な童子が人々の悩みに寄添いその悲しみを癒してゆく珠玉のファンタジー短編コミック集。第一巻に、義経の母・常盤の少女時代と母性愛を描いた「寒雀」、牛若の鞍馬山時代を描いた「閑日」が収録されてます。 片時もジッとしていられない元気のかたまりのようなヤンチャ小僧・牛若がかわいい!同著者の義経一代記「源義経」と併せて読めばその成長ぶりがうかがえて感慨もひとしおです。ほかにも平清盛と重盛親子、平敦盛と熊谷直実、俊寛、源頼家、建礼門院徳子といった源平人物の物語が多数収録されていて、いずれも読み応えあり!悪役扱いされている人物、無能呼ばわりされている人物、また名もなき市井の人々にまで優しい救いの手がさしのべられていて、その魂が童子によって解き放たれてゆくさまは何ともいえない清涼感です。
★★★★★
  
時を翔る絵師

「心象の雪(前編後編)」

佐野絵里子
幻想ファンタジーシリーズ 集英社 2008
  源頼朝と桓武天皇――。時を超えて二人の為政者に同じ苦悩を見た絵師は…。
アンソロジーコミック集「幻想ファンタジー」にて連載された佐野絵里子さんの「時を翔る絵師」シリーズのコミック集。その一遍「心象の雪」に源兄弟の哀切な物語が描かれています。死を目前にして義経の亡霊に悩まされる源頼朝は、呼び寄せた“時を翔る”絵師に弟への恐れと憎しみを打ち明けますが、その様子に複雑な胸のうちをみた絵師は、はるか数百年の昔、京の都で同じ悲劇に見舞われた桓武天皇とその弟早良親王の顛末を語り、為政者として他人ばかりか己をも騙して生きてきた頼朝の頑なな心を解きほぐします。義経への愛と憎しみ、誰にもいえない葛藤と孤独が、雅やかな筆致で優しくしかも鋭く描き出されていて、しみじみと深い感動がこみあげる名編です。人生の最期にようやく安らかな思いを得た頼朝、その静謐なクライマックスには涙が止まりません。また数コマのみの登場ですが兄を一心に慕う義経の可愛さ健気さにも萌えまくりです。(笑)表紙・裏表紙の可憐な貝合わせの絵にも注目です。あらこんなところに義経(&頼朝)が♪ほか平経正・経俊・敦盛兄弟を描いた「別れの管弦」をはじめ、さまざまな時代の人々の孤独に寄り添い悲しみを癒す絵師の物語が全九話(特別読切含む)収められて読み応えたっぷり!
★★★★★
為朝二十八騎

BEAM COMIX全2巻

佐野絵里子
  
fellows!   エンターブレイン  2009〜11
  左腕が右腕よりも12センチ長い少年は、誰よりも強く、遠くへ、弓を引いた。これは日本史上最強の騎兵の物語。人気絶好調の平安絵師・佐野絵里子による悲劇の英雄活劇が始まる!
義経が敬愛したという叔父・鎮西八郎為朝の若かりし日を描いた華麗なる時代絵巻。無敵の弓の名手、源氏きっての伝説の偉丈夫が、力強くも流麗なタッチで描き出されます。無邪気で愛情豊かなその素顔、胸のすく骨太な生きざまに魅了されることまちがいなし!義経の母・麗しの常盤御前もゲスト登場♪
同著者の高校生祈祷師・青桐志貴が活躍する短編集加持祈祷うけたまわりマス (BEAM COMIX)も平家にまつわる怪談“耳なし芳一”を描いた掌編「水底の宴」が収録されており必読です。
★★★★
 
鬼灯の冷徹

源義経(キャラクター)
第20話(3巻)より登場

モーニングKC1〜巻

江口夏実
 
週刊モーニング  講談社 2011〜連載中
閻魔大王の第一補佐官をつとめる鬼・鬼灯(ほおずき)の冷徹なる仕事っぷりを描くギャグマンガ。地獄を舞台にギャグマンガ。その着想の時点で作品の勝利は約束されました。登場する動物たちが皆やたらめったらかわいいのもポイント高し。地獄の治安を守る烏天狗警察の一員として、我らが義経が登場します。(大天狗僧正坊の判官びいきによる縁故採用)非常に愛らしい牛若丸の姿をしていて、雑誌やポスターのモデルとしてひっぱりだこ。しかし当人はマッチョに憧れ、筋肉を鍛えるため横笛ではなくアルプホルンを吹いたり、プロテインを飲んでじんましんを出したりと、無駄な努力を重ねてます。仕事ぶりはきわめてまじめで性格も温和、しかし「ひょろい」とか言われるとキレます。弁慶も警察寮の寮長として登場しますが、登場するなり鬼灯様にむこうずねを強打されます。「泣くかな?」という理由で。とにもかくにも義経がキュートでアイドル扱いされてるのが義経ファン的にはひれ伏したくなるくらいありがたい。メインキャラではないので登場頻度は少ないですが、今後もちょこちょこでいいので登場させてあげてください。2014年にアニメ化もされました、やっぱり登場回数は少ないけど義経様超カワイイよ!
★★★★★
コミックメニューへ